
酵素は「私達の生活に欠かせないもの」です。
食事の面では、炭水化物・タンパク質・脂肪・ビタミン・ミネラルの5大栄養素が効率よく吸収される為に「酵素」が必要です。
食べ物に含まれる「食物酵素」に関しては、発酵食品(納豆、みそ)や新鮮な食べ物(肉・魚、生野菜・果物)等に含まれています。そして酵素は食物酵素を含む食事により体内で生成されるのです。
酵素とダイエット
酵素とは、ミネラルにタンパク質が付随したものです。
そして酵素は1つの種類だけではなく3000種類以上も確認されています。これらの酵素は単体で働くというよりは複数の酵素により効果的に作用するのです。
つまり、ダイエットの為に過度に酵素を取ることは、栄養が増えて太る原因にもなります。またダイエットに必要な酵素を取ることも難しいのです。
因みに酵素の作用には、
- 消化の改善
- 皮膚の代謝(ターン・オーバー)
- 血液の循環
- (筋肉や呼吸をする際の)体のエネルギー
- 筋肉や骨
- 髪の毛のタンパク質の生成
- 抗酸化
に関わる働きもあります。
代謝酵素とダイエット
運動量の面では、私達が体を動かす必要最小限のエネルギー量のことを「基礎代謝」と言います。消化酵素の働きにより食物をエネルギーに変えたら、代謝酵素により体の機能を補います。
その機能には、呼吸・内臓機能の働き・体温の維持・健康の維持(ウイルスからも身を守る等)があり、基礎代謝も使われています。基礎代謝によるエネルギー消費量は6~7割です。
それなら「基礎代謝量も上げれば痩せられる」と思う人も多いでしょう。しかし、基礎代謝量を上げるための方法の一つには「筋肉量を上げること」がありますが、筋肉量を1㎏上げることはボディビルダーのように経験を積んだ人でも非常に難しいことですので、一般的な、特に女性にとってはあまり期待できないことと言えるでしょう。
また、筋肉は1kgアップしても1日10~30kcal程度しか消費できません。
つまり体のエネルギーに必要な代謝酵素を得て基礎代謝量を上げようとしても、それが直接ダイエットに繋がることは少ないのです。
酵素の副作用
それでも体に良いと思って「自然由来の濃度の濃い酵素が摂れるサプリメントやドリンク」を飲むことは、アレルギー・花粉症の症状が強く出て、痒みや湿疹・咳・腹痛・下痢等の症状を引き起こすことがあります。
また低血糖で頭痛やめまい・眠気や倦怠感に苛まれることもあるので「アレルギー持ちや花粉症の方」は注意しましょう。
まとめ
人気生活情報番組「ためしてガッテン(2011年1月6放送) 」の実験でも、「太っていたり・筋肉が無い人の方が基礎代謝量がある場合もある」ことが分かりました。
つまり、酵素は「体の栄養を効率よく吸収して健康的な体に整え、体に必要な機能をサポートする役割」で合って、それが直接ダイエットに繋がるわけではないのです。
ダイエットをしたいのであれば「細かな運動量を増やしたり、高カロリーの食事はカロリーが低い食べ物に変えて一日の摂取カロリーを抑える」必要があります。
酵素は、あくまでも免疫力の向上・美しい肌・健康的な生活等をサポートするだけなので、ダイエットには運動量と食事内容の改善が行われることで美しい体型に整えることができるでしょう。